主なキサントフィル類
キサントフィル類の代表はルテインです。もともとキサントフィルはルテインとも言われており、狭義でキサントフィルと呼ばれることもあるようです。
主な効果としては、網膜を紫外線から発生する活性酸素から保護し、有害な可視光線を吸収することで、老化の抑制や、眼病や視力障害を予防するとされています。
色素は黄色で、とうもろこし、卵黄、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、芽キャベツ、マリーゴールド(花)、豆類などに多く含まれています。
ルテインは腸内から吸収して、血液中を流れて、目の水晶体、網膜(黄斑部)に蓄積されます。
他にも、皮膚、乳房、子宮頸部にも存在しており、まだ研究中ですが、乳ガンなどのリスク減少も期待されています。
ゼアキサンチンは、細胞などの酸化を抗酸化作用によって防いでいます。特にトウモロコシの種子、ほうれん草、卵黄に含まれ、目の網膜(黄斑部)にも蓄積されます。
ベータ・カロテンより強い抗酸化力を持っているのがアスタキサンチンです。活性酸素を除去し、肌の老化を抑制するとされ、特に、鮭、イクラ、エビ、カニ、オキアミなど赤色の魚介類、海藻類に多く含まれています。
カプサンチンも強力な抗酸化力を持っています。動脈硬化は悪玉コレステロールが酸化して血管壁に付着して起きますが、これの防止に役立ちます。多く含まれているのは赤ピーマン、赤唐辛子などで、熱に強く、油との相性も良いので、炒めものなどからでも効率的に摂ることができます。